坐骨神経痛の原因
坐骨神経痛の原因としてまず最初に挙げられるのは、腰椎椎間板ヘルニア、次に梨状筋症候群です。ちなみに原因は年齢に寄って異なり、これは若い人の場合です。
腰椎椎間板ヘルニアにおける坐骨神経痛は、比較的急激に発症し、仰向けの状態で下肢を伸展挙上する(これは「ラセーグ徴候検査」と呼ばれます)と坐骨神経痛の痛みが強くなるのが特徴的です。
ほとんどの場合、片側の坐骨神経痛が出現しますが、ヘルニアの位置や大きさにより両側に見られることもあります。
梨状筋症候群における坐骨神経痛は、比較的緩やかにかつ徐々に発症し、前述のラセーグ徴候検査では陰性となるのが一般的です。梨状筋間で坐骨神経が絞扼され、仕事や運動でストレスが加わり発症することが多いとされています。梨状筋症候群事態は比較的稀な疾患ですが、1割程度の頻度で坐骨神経のバリエーションが存在することから、見過ごされているケースも少なくありません。
前述の原因は若い人でしたが、これに対し高齢者では、変形性腰椎症や腰部脊柱管狭窄症などの変形疾患が原因として多いとされています。また、帯状疱疹により坐骨神経痛を発症するというケースもあります。
最期に、年齢に関係なく特殊な疾患として、脊髄腫瘍や骨盤内腫瘍なども挙げられます。こういった腫瘍性の病変で坐骨神経痛を発症する場合は、痛みが非常に強く、対蹠的な治療では治りにくいのが特徴です。